2016年5月22日日曜日

撮影前のお作法1(同期を取るために)

360°専用カメラで撮影する場合、特に注意点はありません。リコーのTHETA Sなら、その形状からジンバルの利用が可能なので、揺れを防ぐ為に、是非ジンバルを使ってみて下さい。お作法としては、その程度でしょうか。

しかし、数台のカメラを接続し、汎用的なStitch(映像を360°につなぎ合わせる)ソフトを利用する場合は、撮影のお作法を守っておいた方が、Stitch作業が楽になります。そのお作法とは、まず、本番の撮影の前に、カメラをなるべく背景がはっきり映るポイントで回すこと。できれば、回す、止める、回すを一定間隔で繰り返しておくと良いでしょう。

これで何が変わるかと言うと、Stitchソフトが、このカメラを回すタイミングを元に、数台のカメラが撮影した異なる映像の同期を取ってくれるのです。 このシーンが無いと、大半のStitchソフトは、音で同期を取らざるを得なくなります。
ところが、個々のカメラのマイクの向きが異なる為、同じレベルの音を入れることが、なかなかできないのです。

ただ、音による同期が不可能とは言っていません。カメラによっては、それが適している場合もあるので、カメラを回す、止めるの繰り返しの他、カメラの近くで手をたたく等して、音を入れることも実施しておいた方が良いと言えます。

VideoStitch Studioの画面


一般的には、AudioとMotionのどちからで同期させる
少なくとも、私が初めて360°映像を撮影した、ELMO QBiC PanoramaXでは、音による同期に助けられたことがしばしばありました。まっ、最初は回すなんてこと知りませんでしたから、同期がとれなくて苦労しまして...。

因みに、下の映像は、私が実際にやった撮影前の準備映像です。最初の1分くらいの間に、回したり、手をたたいて音を入れたりしています。実際には、MCの声が大きいので、音入れは不要ですした。あと、回し方がよろしくないのですが、それはまたの機会に。


2016年5月20日金曜日

360°映像を撮る為のカメラ

360°映像を撮るにあたり、専用のカメラは必ずしも必要ありません。

皆さん、色々なタイプのカメラで撮影していますが、一般的には、下の写真の様に、複数のカメラをリグで固定し、全方向の映像を撮影するのが一般的です。


ELMO QBiC PanoramaX

正確には、MS-1XPを4台連結しています

このカメラは、名古屋に本社があるELMO社のQBiC PanoramaXと言う製品で、MS-1XPと言うカメラ4台を専用リグで接続したものです。特徴としては、4台の広角アクションカムで撮影するので、GoProを使った物に比べ安価に360°映像が撮影できる点と、この価格帯としては、比較的高画質(3840×1920 60p)な点でしょう。

ただし、あくまでも4台のカメラを、最適に配置しているだけ(スマホから一元管理可能)ですので、映像としては縦長の4つの映像が作成される事に鳴ります。その為、撮影後、専用ソフトでStitch(縫い合わせる)する作業が必要になるのです。その点が、360°専用カメラとして設計されたリコーのTHETA S(動画は1920×1080まで)とは異なる部分です。まっ、プロ用と考えれば納得ですが、簡単であって欲しいとも考えてしまいます。


4台のカメラとリグのセットで提供される


組み立てるとこの様になります

因みに、360°カメラの4Kは、360°分の映像で4Kの意味です。一般的なカメラで映した映像は、そこまで広角ではなく、それを4K(3840×2160)で表示します。書いていることが解かりますでしょうか?そう、360°映像の4Kは、FHDよりはるかに粗い映像になってしまうのです。無論、高解像度化も可能です。可能なのですが、データ的には、8K映像と同じレベルになってしまい、保存方法、配信放送、その他色々な問題を引き起こすことになりかねません。

次回は、撮影のコツを紹介します。